求人票に書けることは、だいたい条件だけです
給与、勤務地、勤務時間、休日、社会保険。求人票のフォーマットに沿って埋めると、残るのはこれだけになります。
ここに書けないものが2つあります。誰と働くかと、この会社がなぜここにあるかです。
そして、人が入る理由も辞める理由も、ほとんどが前者です。
条件で入ると、条件では辞めない
僕自身の話をします。千葉の田舎の出身で、都内の会社に入りました。給与も休みも悪くなかった。
実際入ってみたら、結局上司が結構合わないし、言ってることちゃうやんみたいなので辞めた。
そのあと、こう思うようになりました。
人が辞める理由って、純粋に仕事内容が合わないか、人間関係が合わないかの2択やと思って。
条件は、入る理由にはなります。続ける理由にはならなかった。
求人票の外側に置くものを作る
求人票のフォーマットは変えられません。変えられるのは、応募を考えている人がその求人票の前後で見るものです。
社長が、この会社をなぜこの場所でやっているかを話したもの。応募前に読んでもらう。一次面接の前に読んでもらう。どちらでも効きます。
すでにいる社員が、なぜ辞めていないかの話。給料は、都市部で同じ仕事をしている人と比べたら、たぶん低い。それでも辞めていない人がいるなら、その理由が一番強い材料です。
うまくいっていない話も、少し。いいことばかり書いてある採用ページは読まれません。信じられないからです。
順番を変えるだけで変わること
多くの会社が、求人票を出してから採用ページを作ります。逆だと思っています。
先に「この会社がなぜここにあるか」を言葉にして、それから求人票を出す。求人票のリンク先に、その言葉がある状態にする。
条件で比較されているうちは、条件で勝てる会社に負けます。地方の中小企業が都市部の大手と条件で勝負しても勝てません。勝てる場所は最初から別のところにあります。
その言葉を、外の人間が聞き出す意味
社長がご自分で書こうとすると、だいたい会社案内の文章になります。実績と沿革と理念が並んで、誰が読んでも同じ印象になる。
社長が話しているときの言葉は違います。方言も、言い直しも、詰まったところも含めて、書き言葉には絶対に出てこないものが出ます。
うちがやっているのはそれを引き出して、そのまま残すことです。取材費も掲載費もいただきません。できあがった記事は御社で自由にお使いいただけるので、採用ページにそのまま置いていただいてかまいません。


