なぜ、無料で取材するのか。

取材費・掲載費をいただかない理由。うちがどこでお金をもらっているかを、先に全部書きます。

  • #仕事・キャリア

先に、いちばん聞きにくいことから

「無料で取材します」と電話がかかってきたとき、たぶん最初に浮かぶのは「で、あとで何を売られるんだろう」だと思います。

その勘は正しいです。僕自身が、それでお金を取られた側なので。

もともと自分で会社をやっていたときに、取材商法で百万円持っていかれたことがあります。あれがめちゃくちゃ不愉快だったので、同じことは絶対にやらない、というのがローカル文庫を始めたときの、僕の側の理由です。

だからこの記事では、うちがどこでお金をもらっているかを先に全部書きます。無料には理由があります。その理由を先に言えないなら、無料でやる資格がないと思っています。

世の中の「無料取材」は、だいたい3つの型のどれか

競合の名前を挙げるつもりはないので、型で書きます。

取材のあとで制作費が出てくる型。取材と掲載は本当に無料です。ただし「せっかくなので採用ページも」「動画も撮りましょう」と続きます。本体は制作会社で、記事はその入口です。悪いことではありません。ただ、入口だと最初に言われていないなら、それは無料ではなく前払いのない有料です。

協賛枠を売る型。掲載は無料だけれど、特集ページや冊子への協賛、名鑑への掲載料が別にあります。僕が百万円払ったのはこの型です。

本当に無料で、別のところで収入がある型。うちはここです。じゃあどこで、という話をします。

うちの収入は、紹介料です

取材の最後に、少しだけお困りごとを伺っています。採用が難しい、デジタル化が進まない、そういう話です。

そこで、力になれそうな会社を1〜2社おつなぎしています。そのときにいただく紹介料が、僕らの収入です。

これは、記事を出したあとの追加メニューではありません。取材の最後の数分に入っています。そして、次の3つは最初から決めています。

お困りごとの話は、断っていただいてかまいません。「特にないです」で終わって大丈夫です。つないだ先と話を進めるかどうかも自由で、お断りになっても記事はそのまま出ます。ここが崩れたら、うちも上の2つと同じものになります。

記事は、本人がOKするまで出しません。書き起こしを読んでいただいて、違うところを直して、それから公開します。取材した側が「いい話になった」と思っても、本人が違うと言えば違います。

美談にしません。苦しかった時期を乗り越えて今がある、みたいな形に整えるのが一番簡単なんですが、それをやると読む人が信じなくなります。

なぜ、経営者からお金を取らないのか

代表の島田はこう言っています。

お金が動くと、本音が建前になるからで。取材費をもらった瞬間、それって証言じゃなくて売り物になるんですよ。読む人だって、お金をもらって書いた記事だと分かったら、たぶん信じない。信じてもらうために、もらわない。

この媒体の価値は「読む人が信じること」ひとつしかありません。信じられなければ、若い人にとっての選択肢は1ミリも増えない。取材費を取った瞬間に記事は広告になって、広告は信じられません。目的そのものが壊れます。

だから無料は、優しさではなく成立条件です。値引きしているわけではありません。

それでも、ボランティアではやりません

正直に書くと、無料で取材して、学生団体を動かして、それだけだとただのボランティアになります。ボランティアは続きません。続かないものに社長の1時間をいただくのは失礼だと思っています。

紹介料は、この媒体を続けるための仕組みです。隠す理由がないので、電話でも、取材の冒頭でも、この記事でも、同じことを言っています。

いま、どれくらいの規模でやっているか

これまでに会って話を聞いた社長は1,000人を超えました。学生側は、10の学生団体と連携していて、500人につながっています。

数字を出したのは自慢のためではなくて、「紹介料でどう成立しているのか」を疑う人に、規模の当たりをつけてもらうためです。

取材を受けると、御社に何が残るか

できあがった記事は、御社で自由にお使いいただけます。採用サイトに載せる、一次面接の前に候補者に読んでもらう、社内で共有する。使い方はお任せしています。

社長がふだん社員に話していないことが、活字になって残ります。

お金の話は、これで全部です

あとから知る、が一番よくないと思っています。ここに書いていない請求は発生しません。

まだ知らない景色を、一緒に見に行こう。

あなたの視点で、地方のこれからを。

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